document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() { // タブレット端末かどうかを判定 var ua = navigator.userAgent var isSmartPhone = ua.indexOf('iPhone') > -1 || (ua.indexOf('Android') > -1 && ua.indexOf('Mobile') > -1) var isTablet = !isSmartPhone && ( ua.indexOf('iPad') > -1 || (ua.indexOf('Macintosh') > -1 && 'ontouchend' in document) || ua.indexOf('Android') > -1 ) ? ?// タブレット端末では1500pxの最小幅、スマホは375px、1500px以内のPCは1500pxの最小幅を設定 if (isTablet) { new ViewportExtra(1500); } else if (isSmartPhone){ document.write(''); } else { document.write(''); } }

断熱等級6を“標準仕様”にするべき理由とは?

COLUMN

コラム記事

一覧に戻る

断熱等級6を“標準仕様”にするべき理由とは?

「高性能住宅って良いのはわかるけど、お客様にはうまく伝わらないんだよなぁ…」
こんな悩みを抱えている工務店経営者の方、多いのではないでしょうか。
「断熱等級6の家は快適で、経済的にも健康にも良い」——そんなことは百も承知。でも実際には、「その分、価格が上がるんでしょ?」「うちはそんなに寒くない地域だから」など、なかなかピンときてもらえない現実があります。
しかし今、「高性能住宅=断熱等級6以上」を標準とすることが、地方工務店の生き残りを左右する時代に入ってきました。今回は、「なぜ断熱等級6以上を“標準仕様”として考えるべきか」、その理由と今すぐできる実践ポイントをお伝えします。

国の方針と業界動向を踏まえて

まず押さえておきたいのが、日本の住宅政策と業界の潮流です。
現在、日本全国でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅の普及率はわずか13%程度。一方、ハウスメーカーでは70%以上がZEH対応済みというデータがあります。これはつまり、「高性能住宅=大手のもの」というイメージが、すでに市場に広がり始めているということ。
さらに2025年以降、住宅の省エネ基準は段階的に強化される見込みです。現在の断熱等級4や5では、数年後には「非適合」と判断されてしまう可能性もあるのです。
この流れを踏まえると、等級6以上を“最低ライン”と捉え、標準化していくことが今後の経営戦略に直結するといえるでしょう。

工務店が高断熱住宅を提案する中で、よく聞く悩みがあります。

  • 「そんなに断熱性能って重要なの?」
  • 「それで価格が上がるなら、設備を豪華にしたい」
  • 「数値だけ見てもよく分からない」

これはつまり、お客様が「断熱性能が暮らしにもたらす具体的なメリット」を、まだイメージできていないということです。
断熱性の高い家=快適で静かで健康に良い、というのは住宅のプロなら当たり前。でも、お客様はその情報に“感情”が伴っていないのです。

では、どう伝えれば「なるほど、それならこの価格でも納得!」と感じてもらえるのでしょうか?
ここでは、工務店経営者が今すぐ使える3つの伝え方を紹介します。

01

トータルコストで見ると「むしろお得」

「高性能住宅は高い」というイメージを崩すためには、月々の支払い=住宅ローン+光熱費で考える視点が不可欠です。
例えば、断熱等級6以上の家では冷暖房費が年間で10万〜15万円削減されることも珍しくありません。
仮にローン返済が月5,000円上がっても、光熱費がそれ以上に下がれば、実質の負担は軽くなることを具体的に伝えましょう。「家計にやさしい暮らしが実現できるんですよ」と提案できれば、価格だけを見ていたお客様の目線が変わります。

02

健康寿命を延ばすという“新しい価値”

WHOは住宅の室温を18℃以上に保つことを推奨しています。
寒い家では高血圧・心疾患・アレルギーのリスクが高まり、冬の死亡率は夏の2倍以上とも言われています。
実際、大阪の千里ニュータウンで行われた調査では、断熱改修を行った家庭で健康寿命が最大4年延びたという結果が出ています。
これは、「介護期間が4年短縮される」ことでもあり、数百万円分の価値に相当すると考えることもできます。
高齢者やお子さんがいる家庭にとって、「健康に良い家」というのは、非常に響く提案ポイントです。

03

快適性と生活の変化をビジュアルで見せる

高断熱住宅では、廊下や脱衣所、2階の室温も安定します。つまり、「家のどこにいても快適」な環境が整うのです。
さらに、エアコン台数が減り、収納も増え、風邪をひきにくくなり、睡眠の質が上がる——。
こういった「暮らしの質の変化」は、写真や図解、実際の住まい手の声といったビジュアル資料で伝えると、より共感が得られやすくなります。

GX補助金の活用で導入ハードルを下げる

「とはいえ、お客様が予算を心配するのは避けられない…」
そんなときは補助金制度の活用を提案に組み込みましょう。
岸田政権が進めるGX(グリーントランスフォーメーション)政策では、断熱・省エネ住宅に最大160万円の補助金が出ます。
東京都の「東京ゼロエミ住宅」では、さらに250万円の補助も。
補助金は時期によって条件が厳しくなる可能性もあるため、「今が最大のチャンス」と伝えることで、お客様の背中を後押しできます。

「うちは地域密着型の小さな工務店だから…」と諦める必要はありません。むしろ、大手ではできない“お客様との対話を通じた価値提案”こそが、地域工務店の強みです。断熱等級6以上を標準とすることで、

  • 選ばれる理由が明確になる
  • 他社との差別化ができる
  • 健康や経済性といった“生活目線の提案”が可能になる

これらはすべて、「今後も地域で選ばれ続ける工務店」であるための武器になります。

これからの住宅業界において、「高性能住宅=断熱等級6以上」を標準仕様として考えることは、地域密着型工務店にとって大きな転換点となります。
お客様のニーズが「価格やデザイン」だけでなく、「健康」や「省エネ」といった暮らし全体の価値に広がっている今、私たち工務店側も、その変化に応えていく必要があります。以下に、重要なポイントを改めて整理します。

断熱等級6以上は“時代の標準”。先取りした提案で他社と差別化できる

国の省エネ基準引き上げ、ハウスメーカーの対応率を見ても、今後の住宅市場では「高性能」が当たり前になります。今のうちに基準を見直し、地域でいち早く標準化することで、提案力に差がつきます。

価格だけでなく光熱費や健康寿命を含めた“トータルの価値”で伝える

お客様は初期費用だけを見がちですが、断熱性を上げることで光熱費が下がり、健康にも良く、介護負担も減らせる可能性があります。長い目で見れば、むしろ“お得な住宅”であることを、根拠と数字で伝えていきましょう。

補助金活用で導入ハードルを下げ、「今がチャンス」と伝える

最大160万円のGX補助金や、地域によってはさらに上乗せの支援も。補助金の存在を活かせば、価格のネックも乗り越えやすくなります。支援制度を「商談の後押しツール」として上手に活用することが重要です。

地域に根差し、丁寧な家づくりをしてきた工務店だからこそ、「本当に暮らしのためになる住宅」を、数字と事例をもって提案できるはずです。価格競争ではなく、価値提案で選ばれる時代へ。今こそ、その第一歩を踏み出すタイミングです。

工務店のあらゆるお悩み、
まずは私たちにご相談ください

地域密着工務店経営のノウハウを活かし、御社の課題解決をサポートします。

  • お電話でお問い合わせ

059-340-0244

  • メールでお問い合わせ